1995年。老人ホームの娯楽室で名作「トップ・ハット」を見たポール・エッジコムの脳裏に60年前の記憶が甦る。大恐慌下の1935年。ジョージア州コールド・マウンテン刑務所の看守主任ポールは、死刑囚舎房の担当者だった。死刑囚が電気椅子まで最後に歩む緑のリノリウムの廊下はグリーンマイルと呼ばれていた。ある日、ジョン・コーフィなる大男の黒人がやってきた。幼女姉妹を虐殺した罪で死刑を宣告された彼は、実は手を触れただけで相手を癒すという奇跡の力を持っていた。コーフィは、ポールに触れただけで彼の重い慢性疾患を治してしまう。コーフィはその後も幾つもの命を救い看守達は、彼はその不思議な力を神から授かった特別な存在なのではと考え始める。
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